補足1 自然エネルギー大量導入の必要性
図2 エネルギー需要推移の予想
なぜ75%の自然エネルギー導入が必要か。2007年にIntergovernmental Panel on Climate Change (IPCC)によって発表された報告書[1]によると、大気中のCO2濃度を445 から 490ppmで安定させ気温上昇を2oCから2.4oC以内に収めるには、温室効果ガスの排出を2000年と比べて50%から80%の削減する必要があるとされている。一方で、アメリカ合衆国Energy Information Administration (EIA)が2011年にまとめた報告書[2]によると、2035年における世界のエネルギー需要は2000年の1.9倍になると予想されている。これらの数字を仮定すれば、現在温室効果ガスを排出するエネルギー源の最低でも約75%を2035年までに自然エネルギーに置き換えねばならない計算になる。これが我々が設定する数値目標の根拠である。
[1] IPCC Fourth Assessment Report, Intergovernmental Panel on Climate Change, 2007
[2] World Energy Outlook, U.S. Energy Information Administration, 2011